局所麻酔薬レボブピバカインの心機能抑制に対する処置の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
局所麻酔薬レボブピバカインは,ブピバカインのS(-)体として開発された薬物である.臨床では,局所麻酔薬の血管内誤投与による心毒性が問題となる.そこで,ラット摘出心臓を用いた灌流実験を行い,レボブピバカインの心刺激伝導系を介した心機能抑制に対するペーシング処置の効果,および,カテコラミン(エピネフリン,ノルエピネフリン,イソプロテレノール)による心機能抑制に対する改善効果を検討した.ペーシング処置においては,5μg/mlのレボブピバカイン濃度による心機能の抑制が緩和され,カテコラミン製剤投与においては,エピネフリン 0.8μg/kg/min投与で心機能抑制が緩和された.
- 日本循環制御医学会の論文
日本循環制御医学会 | 論文
- 心刺創に対する経食道心エコー図の有用性
- Mayer波帯域における脈波伝播時間-心拍数間の相互相関を用いた情動反応の定量化
- 癌性サブイレウスを呈した急性冠症候群の2手術症例
- 釘打ち器による左室,右室損傷の1例
- ST depression during thoracic cavity irrigation in a patient undergoing fistula closure for pneumothorax