肩関節脱臼骨折の3例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【はじめに】上腕骨近位端骨折の中で,3,4part脱臼骨折は治療に難渋する事がある.今回脱臼した骨頭が腋窩部へ転位していた肩関節脱臼骨折を3例経験したので報告する.【症例】症例1:55歳 男性.右肩関節脱臼骨折(AO11-C3).受傷後4日目にplateを用いて骨接合術行った.腋窩部に脱臼した骨頭を整復する際に,烏口突起の骨切りを必要とした.症例2:71歳 女性.右肩関節脱臼骨折(AO11-C3)及び複合神経麻痺を認めた.受傷後4日目に腋窩アプローチで脱臼した骨頭を摘出した.術後10カ月肩関節可動域は屈曲110度,外転120度で疼痛の訴えはない.症例3:67歳 女性.右肩関節脱臼骨折(AO11-C3).受傷後11日目に症例2と同様に腋窩アプローチで脱臼した骨頭を摘出した.術後5カ月肩関節可動域は屈曲90度,外転80度で疼痛の訴えはない.【まとめ】腋窩部への骨頭転位が大きい肩関節脱臼骨折の3例に対して,年齢・活動性を考慮し骨接合術と骨頭摘出術を行い良好な結果を得た.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
- 多数の米粒体を含んだ慢性関節リウマチ性肩峰下滑膜嚢炎の2症例
- 固定足の踏下圧について-1-
- 超音波検査による深部静脈血栓症に伴う血行動態の検討
- Von Recklinghausen病に合併した胸腔内髄膜瘤の2例
- 頸骨ACL付着部骨折に対する鏡視下骨接合術の経験