骨軟部を主病変とした悪性リンパ腫
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概要
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要旨【はじめに】骨および軟部組織,いわゆる運動器を主病変とした悪性リンパ腫を検討した。【対象と方法】対象は10例,男性4例女性6例.年齢54~84歳,平均経過観察期間は3~19カ月.患者のカルテを元に臨床的検討を加えた.【結果】主訴は,腰背部痛が3例,麻痺が2例,股関節・大腿部痛が2例,肩痛,膝痛,足痛が各々1例ずつであった.Performance Statusは1,2,3,4の症例が,各々,2例,2例,3例,3例であった.全例に確定診断のため生検が行われていた.治療は,放射線療法が7例に,化学療法が5例に行われていた(重複あり).整形外科的手術は,2例に行われた.【考察と結果】悪性リンパ腫はもちろん血液内科疾患であるが,「運動器を主病変としている腫瘤」として,血液内科医よりも先に整形外科医のもとを訪れることは,決して稀ではない.血液内科と密に連携しながら治療に当たる必要がある.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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