ペルテス病後に発生したFemoroacetabular impingementの一例
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概要
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【目的】Femoroacetabular impingement(FAI)は股関節臼蓋前方と大腿頚部の病的な衝突現象であり,関節障害につながり得る関節動態である.高齢発症ペルテス病後に発生したFAIの一例を経験したので報告する.【症例】15歳男児.主訴:左股痛と可動域制限.現病歴:11歳時に左股関節痛が出現し,免荷などの治療を受けた.その後も違和感は続いており,15歳児より疼痛が増強,当科受診となった.約2cmの脚長差が存在し,左股は屈曲95度に制限,impingement test陽性であった.X線側面像ではhead-neck offsetが消失し,頚部前面の骨性隆起と臼蓋前縁とのimpingementが透視下で確認された.前側方進入で骨性隆起の切除と約30度の転子下屈曲骨切りを行い,疼痛の軽減と可動域の改善をみた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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