当院におけるSynergy Select II®を用いた人工骨頭置換術の短期成績
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概要
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【はじめに】大腿骨頚部骨折に対して,Synergy Select IIを使用した人工骨頭置換術のステム側X線短期成績について報告する.【対象と方法】対象は,当院にて2007年9月から2010年12月までに本機種を使用して手術を行った102例103関節.手術時平均年齢81歳(46~99歳),平均観察期間は8.5か月(1~49か月).術直後から経過観察可能な時期のステム側のX線学的評価を行った.【結果】3か月以上フォロー可能であった症例は51関節(50%)で,今回調査時死亡が確認できたのは27例であった.2mm以上のsubsidenceを20例に,近位部骨折を3例に認めた.【結語】Synergy Select IIは,近位固定型・先端はTaper・カラーなしのステムで比較的日本人の骨形状を考えたステムである.しかし高齢者に使用する場合はsubsidenceおよび骨折の問題があり手術時の十分な配慮が必要である.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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