Kienböck病に対して橈骨超遠位楔状骨切り術を行った2例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Kienböck病に対する橈骨骨切り術は遠位橈尺関節(DRUJ)近位で骨切りするため,術後その適合性が変化する.私たちはDRUJ適合性が変化しない骨切り術(橈骨超遠位楔状骨切り術)を施行した尺骨ゼロ変異の2例を報告する.術式は尺骨切痕から2mm橈側,橈骨月状関節面から2mm近位を頂点とする15°の楔閉じ骨切り術(lateral closing wedge osteotomy)である.症例は68歳と27歳の男性で,ともにLichtman分類stage III-Bであった.最終観察時(術後29ヵ月,18ヵ月),疼痛はともに消失,握力はそれぞれ34kg,36.5kg(術前4kg,26.5kg),手関節全可動域はそれぞれ130°,110°(術前95°,90°)と改善し,Nakamuraの評価はともにgoodであった.術後単純X線像上,DRUJの関節症性変化は認めなかった.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
- 多数の米粒体を含んだ慢性関節リウマチ性肩峰下滑膜嚢炎の2症例
- 固定足の踏下圧について-1-
- 超音波検査による深部静脈血栓症に伴う血行動態の検討
- Von Recklinghausen病に合併した胸腔内髄膜瘤の2例
- 頸骨ACL付着部骨折に対する鏡視下骨接合術の経験