長管骨骨幹部骨折における骨折治癒過程―多施設共同研究―:―多施設共同研究―
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概要
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【目的】骨折治癒は骨折型,部位や手術方法などによりその期間が異なる.四肢長管骨骨幹部骨折において仮骨形成過程について検討する【方法】佐賀骨折治療研究会に属する5病院で術後の仮骨出現,仮骨形成時期を調査した.仮骨出現,仮骨形成の判定には当会の仮骨形成基準を採用した.【対象】上腕骨,橈骨,尺骨,大腿骨,脛骨の骨幹部骨折で2007年8月から2009年7月までで術後半年以上追跡可能な152例を対象とした.【調査項目】仮骨形成期間,骨折型,手術術式,性別,年齢,骨折部位とした.【結果】仮骨出現時期と形成時期では年齢,固定法,骨折部位によって差を認めた.【考察】骨折治癒過程である仮骨出現から形成までの期間を全体的に検証した結果,骨折部位,固定法,年齢,骨折型の相違が仮骨形成過程に影響を及ぼしていることが示唆された.部位別に検討してもその治療方法,骨折型などによって治癒過程が異なる可能性がある.
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西日本整形・災害外科学会 | 論文
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