アテトーゼ型脳性麻痺頚髄症に対して整形外科的選択的痙性コントロール手術(OSSCS)を行った3例
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概要
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成人アテトーゼ型脳性麻痺(ACP)の頚髄症治療として整形外科的選択的痙性コントロール手術(OSSCS)を行った3例を報告する.【対象・方法】元来の麻痺に加えて,運動麻痺の増悪または四肢体幹の知覚異常を生じた症例を頚髄症ありと判定し,頚部OSSCSを行った.【結果】症例1,51歳女性.主訴は右上肢痛と知覚鈍麻.術後上肢の知覚は正常となった.上肢痛は軽減した.症例2,50歳男性.主訴は左上肢の知覚鈍麻.術後上肢の知覚鈍麻は軽減した.症例3,45歳男性.主訴は両上肢の筋力低下と両上肢の知覚鈍麻,頻回尿.術後は頻回尿は改善したが,両上肢の筋力低下と知覚鈍麻については改善せず,頸椎後方固定を追加した.【結論】ACPの2次障害である頚髄症に対し頚部OSSCSを行うことで症状は改善し得るが,頸椎不安定がある症例では頸椎固定などのとの組み合わせが必要である.
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西日本整形・災害外科学会 | 論文
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