脛骨遠位端骨折の治療経験
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概要
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2003年9月~2010年3月に行った39例の脛骨遠位端骨折の治療成績について報告する.対象は男性23例,女性の16例で平均年齢は52.5歳で,骨折型はAO分類Aが33例,Bが3例,Cが3例であった.手術方法は髄内釘が29例,plate固定が10例であった.手術時間は髄内釘は平均103.5分,plateは平均116.5分であった.出血量は髄内釘で平均82 ml,plateは平均123 mlであった.免荷期間は髄内釘は平均25日,plateは平均44.7日と有意差を認めた.術後合併症は血行不良による大腿切断,腓骨神経麻痺,肺塞栓症,皮膚壊死,術後感染,偽関節がそれぞれ1例あった.骨折型により髄内釘の遠位スクリューの刺入が困難となる場合があり,プレート固定の適応となることもあるが,Cannulated screwを使用し,髄内釘の適応を広げていく事を検討すべきと考えられる.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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