パーキンソン患者の腰椎手術経験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
パーキンソン病患者の脊椎手術では術後の脊柱変形の進行や骨癒合不全,隣接椎間障害が原因で再手術になることが多いとされる.今回我々も治療に難渋したパーキンソン病患者の腰椎手術を経験したので報告する.症例1:66歳女性.LDHに対しMEDを施行し,症状は一旦軽快したが5カ月後に腰痛が再燃し,変性側弯が進行,立位保持が困難となりPLIFを施行した.症例2:67歳女性.LCSと診断され他医で3回手術を受けたが,左大腿部痛が出現,MRIでL2/3レベルの狭窄を認め椎弓切除術を施行したが,術後7日目に腰痛が再燃,MRIで脱出ヘルニアを認めたためPLIFを施行した.症例3:68歳女性.L3の圧迫骨折の診断で保存的治療を受けていたが,3カ月後両下肢痛が出現し歩行困難となり,PLFを施行したが術後L1に圧迫骨折を生じた.パーキンソン患者の脊椎手術はその手術方法,範囲の決定が難しく,慎重な検討が必要である.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
- 多数の米粒体を含んだ慢性関節リウマチ性肩峰下滑膜嚢炎の2症例
- 固定足の踏下圧について-1-
- 超音波検査による深部静脈血栓症に伴う血行動態の検討
- Von Recklinghausen病に合併した胸腔内髄膜瘤の2例
- 頸骨ACL付着部骨折に対する鏡視下骨接合術の経験