人工股関節再置換術におけるGreater Trochanteric Reattachment Systemの使用経験
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概要
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人工股関節再置換術において,術前・術中の大転子骨折,あるいは大転子切離後の再接合にGreater Trochanteric Reattachment System(以下GTR)を使用し,X線学的成績を検討した.対象は2002年10月から2008年3月までの間にGTRを使用した7例7股で,男性1例,女性6例,手術時平均年齢は68歳,平均経過観察期間は3年7ヵ月であった.X線像より大転子の骨癒合,cableの破損,GTR周囲の骨融解の有無を評価した.大転子の骨癒合は7例中5例で得られた.偽関節1例でcableの完全断裂を認め,cableがほつれて断片化し大腿部遠位で塊状となり,広範な骨融解を伴っていた.cableのほつれや断片を認めた場合,cableの完全断裂やlooseningを来す前兆と思われ,放置すると広範な骨融解を合併する恐れがありGTRの抜去を検討すべきであると思われた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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