Freiberg病に対して骨軟骨片固定術および中足骨短縮術を施行した1例
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概要
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若年者のFreiberg病に対して骨軟骨片固定術および中足骨短縮術を施行した1例を報告する.症例は13歳男性.中学校でテニス部に所属して半年後より右第2趾MTP関節に疼痛が出現した.右第2趾MTP関節背側に圧痛・腫脹があり,可動域制限を認めた.X線像で中足骨頭の扁平化を認めGauthier & Elbaz分類Stage 2のFreiberg病と診断した.5ケ月間の足底挿板,スポーツ禁止による保存療法を行ったが疼痛・腫脹の改善なく,X線像で中足骨頭背側部の圧潰の進行を認めたため手術を行った.骨頭復元を目的として病巣掻爬,骨移植,骨釘による骨軟骨片固定術を行い,次いで中足骨短縮術を行って骨頭の除圧を図った.術後1年時で疼痛・腫脹なくX線像で中足骨頭は修復されている.骨端線閉鎖前の進行するFreiberg病に対して本術式は有効な方法と思われる.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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