膝複合靱帯損傷例における後十字靱帯治療法の検討
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概要
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膝複合靱帯損傷は交通外傷,転落事故やハイエナジースポーツによって生じ,損傷靱帯の組み合わせや各々の再建方法など治療方針の決定にしばしば難渋することがある.PCL単独損傷例ではしばしば保存的に経過を観察されるが,PCLを含む膝複合靱帯損傷例では近年他の靱帯と同様に手術的に加療される傾向にある.平成17年6月より平成20年7月の間にPCLを含む膝複合靱帯再建術を施行した5例5膝に対し,文献的考察を加え報告する.受傷原因は柔道2例,スキー,交通事故,転落が各1例で,すべて男性であった.平均年齢は29.0歳(17~42歳)であった.損傷靱帯の内訳はACL+PCL+MCLが2例,ACL+PCL,MCL+PCL,LCL+PCLが各1例であった.これらの症例に対し,損傷靱帯を同時再建もしくは修復術を行った.PCLの再建材料は全例自家ハムストリング腱を用いた.適応・再建法および術後成績について検討する.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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