大腿骨頚基部近傍骨折を合併した大腿骨転子部骨折の治療経験
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概要
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大腿骨頚基部近傍骨折を合併した大腿骨転子部骨折に対し,dynamic hip screw(DHS),trochanteric stabilizing plate(TSP)を併用した治療成績を検討した.2001年4月から2008年12月まで頚基部近傍骨折を合併した転子部骨折に対し,DHSおよびTSPにて骨接合術を施行し,術後3か月以上経過観察し得た65歳以上の59例(男性8例,女性51例)を対象とした.年齢は平均82.8歳,経過観察期間は平均14.8か月であった.手術時間は平均84分,術中出血量は平均129g,telescopingは平均6.9mmで,骨癒合は59例中57例に認められた.術後合併症は59例中5例で,うち2例が再手術を要した.比較的良好な成績であったが,合併症を生じた症例の術前画像を再評価すると,3例が本法の適応外であり,術前の正確な診断が必要であると思われた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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