環椎外側塊スクリュー法の安全性評価
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概要
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【目的】環椎外側塊スクリュー法施行例のスクリュー位置について評価を行い安全性について検討する。【対象】環椎外側塊スクリュー法(片側7例・両側11例)にて頸椎後方固定を行った18例・29本である。刺入方法は1)Goel法:4本,2)Tan法:20本,3)Notch法:5本であった。【方法】スクリューの刺入方法,刺入角度・位置についてCTにて評価した。【結果】危惧された環椎横突孔・椎骨動脈溝への逸脱例は認めなかった。環椎上関節窩へのスクリューの露出を3本に認めたが,いずれも後頭環椎関節の可動性は保たれていた。これらの3本はいずれもTan法で刺入されており,内2本は内側向きに刺入されていた。【結論】椎骨動脈走行部や脊柱管内へのスクリューの露出は認めず神経・血管に対し危険な手技とは言えなかった。しかし,スクリューの刺入角度が内側・頭側方向へ向きすぎると後頭環椎関節を障害する可能性があり,特にTan法での刺入時には注意を要する。
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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