全身関節弛緩性の評価法の検討
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概要
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スポーツ障害予防のmedical checkや結合組織疾患の病態評価の1つに全身関節弛緩性(以下,GJL)の評価がある.我々の渉猟し得る範囲では,GJLの評価法の検者内・検者間信頼性についての報告はない.今回,代表的なGJLの評価法である,Carter法,Beighton法,東大式法の評価法について検討した.対象は当大学の運動部に所属する学生40名(全例男性,平均年齢20.5歳)である.統計は級内相関係数(以下,ICC)を使用した.各評価法とも検者内信頼性は高かった.検者間信頼性も高かったが,3法中ではCarter法が低く,東大式法が最も高かった.測定する関節によってICCの値に大きな差を認めた.今後は角度測定の際の基準を設ける必要性があり,目的に応じて測定する関節,関節数,測定方法を決定する必要性があると思われた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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