県立宮崎病院における小児四肢骨折の実態調査
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概要
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【はじめに】最近の当院における小児骨折の動向を調査した.【対象と方法】2006年4月から2007年11月まで当院を初診した15歳以下の患児97人99骨折.「小児四肢骨折治療の実際 改訂第2版」(井上博,金原出版,2001年)に記載されている骨折を対象とした.【結果】中学生にあたる13歳から15歳が37人と,他の世代に比べて多かった.男:女=4.4:1であった.他院からの紹介が59人,救急車搬送が14人であり,紹介患者は73人であった.上肢69例,骨盤・下肢30例であった.スポーツおよび体育での受傷が,38人と最多であった.開放骨折は6例,骨端線損傷は23例であった.手術が63例に行われていた.【考察】手術を行う割合が高い理由として,高い紹介率が考えられた.即ち,初療医が手術適応と判断し紹介してくる症例や,救急車で搬送される開放骨折などの症例は,必然的に手術が必要なることが多いからである.
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西日本整形・災害外科学会 | 論文
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