成人の上腕骨遠位端骨折における治療成績の検討
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概要
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【目的】成人における上腕骨顆上骨折の手術療法では早期可動域訓練を可能とする強固な固定が必要とされる.今回この骨折に対しプレート固定を行った症例の治療成績について検討した.【対象と方法】対象は2006年1月から2008年5月までに観血的骨接合術を行った10症例(男性2例,女性8例),平均年齢67.2歳,平均観察期間11.8ケ月.骨折型はAO分類A2:6例,B2:1例,C1:1例,C3:2例.LCP Distal Humerus Plate 5例,ONI Plate 4例,Mayo Congruent Elbow Plate 1例を使用した.【結果】最終観察時の平均可動域は屈曲118度,伸展16.5度.術後合併症は尺骨神経障害1例,異所性骨化1例,screwのloosening 1例を認めた.【考察】関節内骨折例や高齢者に対してもプレート固定を行うことで早期可動域訓練が可能となり比較的良好な成績を得られた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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