大腿骨転子部骨折に対するIPTネイルの使用経験
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概要
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[目的]大腿骨転子部骨折に対してIPTネイル(IMPACTネイル,以下IPTネイル)を使用したので報告する.[対象]2007年5月から2008年6月までに当院で行ったIPTネイル30例(男性4例,女性26例,平均年齢81.2歳)を対象とした.[結果]骨折型はAO分類でA1:16例,A2:11例,A3:1例,頸基部骨折2例.手術時間は平均65.9分(37~100分),Tip Apex Distance(以下,TAD)は平均16.54mm,telescoping量は平均3.75mm,術後合併症は術後9カ月経過した後に再転倒に伴って起こったと思われる骨頭骨折を1例に認めた.[考察]IPTネイルは骨頭回旋不安定性に有利な双軸性short femoral nailであり,なおかつ骨頭に2本screwを挿入した状態でlag screwの回旋を防止できる仕組みになっている.当院での術後成績について報告する.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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