外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下Bankart修復術の治療成績
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概要
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外傷性肩関節前方不安定症に対し,鏡視下Bankart修復術を行った32例について報告する.男性31例,女性1例,患側は右側21例,左側11例,手術時平均年齢28歳,術後平均観察期間12.5カ月であった.術前健側に比べて患側の屈曲,外転,外旋は,有意に制限を認めたが,術後外転が有意に改善し,外旋は変化を認めなかった.Japan Shoulder Society(以下JSS)Shoulder Instability Scoreは,術前54.3点から術後94.7点に有意に改善した.スポーツ症例20例の平均復帰時期は5.9カ月,スポーツ復帰率は95%であった.JSS Shoulder Sports Scoreは,術前43.9点から術後86.7点に有意に改善した.ラグビー選手において再脱臼1例を認めた.再脱臼例はタックルでの大きな外力による再受傷が原因と考えられたが,アンカーを4個入れたためその距離が短くなり,アンカー間で骨折した可能性も考えられた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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