骨腫瘍に対する骨補填材料としての連通多孔体HAの使用経験
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概要
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骨腫瘍掻爬,切除後の骨欠損部に対する充填材料としての連通多孔体HA(IP-CHA)の短期成績について検討した.(対象と方法)当科において骨腫瘍掻爬,切除後に充填目的としてIP-CHAを使用した23例(男性13例,女性10例)を対象とした.平均年齢は29.3歳,平均観察期間は15.9ヶ月であった.病理組織は単純性骨嚢腫が7例でもっとも多く,以下骨巨細胞腫,線維性骨異形成の順であった.部位は大腿骨が16例と多かった.(結果)X線での観察ではclear zoneが不明瞭化するまでの期間は平均2.6ヶ月であった.病理組織学的検討では気孔間を通じて良好な骨形成を認めた.アレルギー,術後感染等の合併症は認めなかった.短期成績ではあるが,IP-CHAは骨腫瘍切除・掻爬後の充填材料として有用であると思われた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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