中高年者の半月板断裂におけるMRI上のbone marrow lesion(BML)の臨床的意義
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概要
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当院で施行した40歳以上の内側半月板切除術前後のMRIにおけるbone marrow lesion(以下BML)の推移について検討したので,報告する.対象は術後1年以上追跡しえた22例(男性7例,女性15例),平均年齢は67歳であった.X線分類は北大分類にてStage Iが6例,Stege IIが11例,Stage IIIが5例であった.術後追跡期間は平均18ヶ月だった.術後にレ線上,北大分類にて1段階以上進行したものが7例(32%),骨陥没が2例(9%)に見られた.BMIは術前10例(45%)に見られ,術後新たに出現もしくは増強したものが11例(50%)に見られた.近年,postmeniscectomy osteonecrosisの報告が散見されるが,症状の再燃等に関係なく発症する症例もあり,中高年者の半月切除術においては術後の注意深い経過観察が必要であると思われた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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