血液透析患者に対する頚椎前方除圧固定術―術後成績と問題点―:―術後成績と問題点―
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概要
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頚椎前方除圧固定術を施行した血液維持透析患者8名の術後経過を検討した.術前の症状は全例脊髄症であった.8例中6例で2度以上の矯正損失が見られた.骨癒合は6例に得られ2例が偽関節となった.骨癒合を得られた症例の平均骨癒合期間は9ヶ月と骨癒合には長期を要した.神経症状の改善率は平均53.8%でおおむね良好であった.周術期には一過性不整脈を1例に認めたがその他重篤な合併症は見られなかった.経過観察中2名が手術と直接関係ない理由で死亡した.術後平均骨癒合期間は平均9ヶ月と長期を要し,術後矯正損失は平均11.5度でさらに2例が偽関節となったことから今後はインストゥルメントを併用した後方法単独あるいは前後合併手術を検討すべきと考えられた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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