キアリ骨盤骨切り術における股関節鏡所見
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(目的)キアリ骨盤骨切り術施行時と内固定材料抜釘時に股関節鏡を行い,鏡視所見と治療成績について検討した.(対象と方法)2001年以降のキアリ症例44例47股中,鏡視を行い得た10例10股(全例女性)を対象とした.手術時平均年齢は43歳で,抜釘術までの期間:平均1年1ケ月,病期分類は進行期3例,末期7例であった.評価はJOAスコアと種田分類を用いた.(結果と考察)JOAスコアは48点から74点に改善していた.種田分類では多くの症例で変化なかった.疼痛などの臨床所見はよく改善されていたが,関節鏡所見の変化は乏しく,臨床成績との関連性は明らかではなかった.またキアリ変法に関節内処置を併用することが,どれほど臨床成績の向上に貢献しているかも不明であるため,今後長期にわたる経過観察が必要であると思われる.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
- 多数の米粒体を含んだ慢性関節リウマチ性肩峰下滑膜嚢炎の2症例
- 固定足の踏下圧について-1-
- 超音波検査による深部静脈血栓症に伴う血行動態の検討
- Von Recklinghausen病に合併した胸腔内髄膜瘤の2例
- 頸骨ACL付着部骨折に対する鏡視下骨接合術の経験