両側大腿骨近位部・骨幹部骨折の1例
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概要
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高エネルギー外傷による大腿骨骨幹部骨折において大腿骨近位部骨折を併発する事がある.その際初診時での近位部骨折が見逃される例も多く注意が必要である.今回両側の大腿骨近位部・骨幹部骨折の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.57歳男性.交通事故により受傷.初診時レントゲン上,右大腿骨骨幹部開放骨折,左大腿骨骨幹部骨折,右脛腓骨開放骨折,その他多発骨折を認めた.同日,右大腿骨・脛骨の開放骨折に対し洗浄・デブリドマンを行い創外固定施行.その他骨折に対し待機的に観血的骨接合術となる.左大腿骨骨幹部骨折に対し髄内釘による固定術を施行.術後のレントゲンにて転子部骨折が確認され再手術となる.さらに右大腿骨にも頚部骨折が確認されたため骨接合術が追加となった.術後感染等なく両側近位・骨幹部ともに骨癒合が得られた.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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