遠位橈尺関節掌側脱臼の2例
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概要
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稀な遠位橈尺関節掌側脱臼を2例経験したので報告する.症例1 44歳男性.倒れて来た人を左手で支えようとした時に,左手関節を受傷した.左手関節部痛が出現し,前腕回内が出来なくなった.受診時 X 線,CT で遠位橈尺関節の掌側脱臼を認めた.全身麻酔下に徒手整復を行い,前腕からのギブス固定を6週間行った.症例2 29歳男性.ラクビーのレフリーをしていて,右手関節を捻って受傷した.右手関節部痛が出現し,前腕回内が出来なくなった.受診時 X 線,CT で遠位橈尺関節の掌側脱臼を認めた.全身麻酔下に徒手整復を行い,前腕からのギブス固定を4週間行った.最終調査時には2例とも疼痛はなく,手関節,前腕の可動域制限は認めなかった.遠位橈尺関節掌側脱臼は早期に徒手整復,ギブス固定を行うために,早期診断することが重要である.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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