認知症が骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の治療成績に与える影響について
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概要
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骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折は,大腿骨頚部骨折とともに高齢者に発生しADL障害をひきおこす日常の臨床の場でよく遭遇する疾患である.大腿骨頚部骨折の治療成績に認知症が及ぼす影響に関する文献は多々あるものの,脊椎圧迫骨折に認知症が及ぼす影響に関する文献は非常に少ない.今回自験例40症例に対して,改訂版長谷川式簡易痴呆スケールにて認知症の有無で2群に分け,両群間における入院時FIM(functional independence measure),退院時FIM,FIMの入院時における推移および在院日数に関して統計学的比較検討を行った.退院時FIMは認知症(+)群で有意に低下していた.入院時FIM,FIMの推移および在院日数に関しては,認知症の有る無しで差は存在しなかった.
- 西日本整形・災害外科学会の論文
西日本整形・災害外科学会 | 論文
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