歯肉縁下歯石における加齢変化による組成の変化
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概要
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青年(20歳代)と中年(40歳以降)の歯肉縁下歯石を用い,加齢変化に伴う組織構造及び組成変化の比較検討を行った.実体顕微鏡の観察結果では,中年の歯石が青年の歯石よりも緑色,灰色や暗褐色を呈していた.走査型電子顕微鏡の観察の結果において,中年の歯石では多角形の構造物,フレイク状の構造物や桿菌様の構造物がよく認められた.青年の歯石では球形の小さい構造物がよく観察された.EPMA分析では青年の歯石は中年の歯石よりNaを多く含み,中年の歯石は青年の歯石よりO,Ca,P,Mgを多く含んでいた.青年の歯石のCa/P比は1.75±0.39とHAに近く,中年の歯石のCa/P比は1.50±0.21とWに近かった.X線回析の結果でも青年の歯石ではHAを示し,中年の歯石ではWを示した.EPMAの分析結果とX線回析法の結果は調和的であった.年齢に伴い結晶や構成組成が変化することが示唆された.
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日本再生歯科医学会 | 論文
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