低出力レーザー照射はCbfa1, Osxを介してヒト間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化を促進する
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概要
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本研究の目的は低出力レーザー照射がヒト間葉系細胞(hMSC)から骨芽細胞への分化に及ぼす影響を検討するために, alkaline phosphatase (ALP)活性とosteocalcin産生量およびcore binding factor a1 (Cbfa1), osterix (Osx)の遺伝子発現について検討を行った.低出力レーザー照射はGa-AI-As半導体レーザーを用いて, hMSCに1日3分 (9.33 J/cm2/min: 27.99J/cm2), 24時間毎に28日間レーザー照射を行った.ALP活性はレーザー照射群において, 非照射群と比較して全期間にわたって有意に増加した. Osteocalcin産生量はレーザー照射群において, 非照射群と比較して14日目から28日目まで有意にosteocalcin産生量が増加した. Cbfa1とOsxの発現は3, 7日目においてレーザー照射により対照群より増大した.低出力レーザー照射は,Cbfa1, Osx の遺伝子発現を介して間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化を促進することが示唆された.
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日本再生歯科医学会 | 論文
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