歯肉縁上歯石の形態と組成における加齢変化
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概要
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加齢に伴う歯石の構造及び組成変化についての研究は少ない.青年期の20歳代と成人期の40歳代以降の歯石を用いて,その歯石の構造及び組成変化について比較検討を行った.歯石は縁上歯石の青年期12例及び成人期15例を用いた.歯石の構造は実体顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用いて観察し,エネルギー分散型X線分光分析装置にて歯石内の化学組成の分析を行った.青年期では顆粒状の結晶が多くみられた.成人期では層状構造をしており,顆粒状,線維状あるいはフレーク状などの結晶が観察された.歯石を構成している元素には青年や成人とも,CaとPが多く含まれており,微量元素ではNaとMgが検出された.NaとMgの含有量に年齢差が生じる可能性が示唆された.Ca/P比は,青年期では平均値1.19であり,成人期のCa/P比の平均値は1.46であった.年齢により歯石内の結晶に差異が生じる可能性が示唆された.
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