表面性状の異なる歯科インプラント周囲の歯槽骨に及ぼすPRP(多血小板血漿)の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,表面性状の差異と歯科インプラント周囲の歯槽骨に及ぼすPRPの影響を明らかにすることである.6頭のビーグル犬に抜歯窩を想定した実験的骨欠損を作製し,欠損中央部に表面性状の異なる歯科インプラント(HAコーティングおよびブラスト-酸のインプラント)を埋入した.それぞれの歯科インプラント体周囲の骨欠損部にPRPと自家骨を充填した.カルセインおよびアリザリンレッドで骨新生状態をラベリングし,共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)ならびにマイクロフォーカスX線CTで経時的に観察した.その結果,術後2週から一部ではインプラント体周囲に新生骨がみられ,術後4週ではインプラント体周囲にも仮骨が認められた.また,術後8週におよぶと,インプラント体周囲に新生骨の増加と骨改造が認められた.これらのことから,骨欠損部の自家骨移植にPRPを併用すると早期における骨新生が可能であることが推察された.
- 日本再生歯科医学会の論文
日本再生歯科医学会 | 論文
- P14.ジルコニアおよびチタン上における骨芽細胞様細胞の増殖(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- P48.歯牙再植後における歯根膜細胞の増殖と動態(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- P45.出生前後でマウス歯乳頭において発現減少をきたす遺伝子の検索(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- P24.歯肉切除後のマウス再生付着上皮におけるlaminin-γ_2,integrin-β_4の免疫局在(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)
- P23.ラット口腔粘膜初代培養細胞の接着・遊走におけるlaminin-γ_2、integrin-β_4、integrin-α_3の発現(一般演題抄録,第5回日本再生歯科学会)