過去10年間の北海道厚生連施設ドックにおける腹部超音波成績
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概要
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JA北海道厚生連放射線技師会では,平成15年度より「超音波検診の精度向上に関する委員会」を会内に設置し,集検の精度向上に向け活動を開始した。今回,施設内ドック超音波検査成績について平成18年度の検査成績を中心にまとめた。施設内ドック受診者中,腹部超音波検査受診率は91.3%であった。腹部超音波検査の有所見率は68.1%,要精検率は4.5%であった。精検受診率は74.5%で,腹部超音波検査でのがん発見率は0.048%であった。対象となった6病院間で,要精検率,がん発見率において,バラツキが見られた。要因として,要精検率については各病院における要精検の基準が異なること,がん発見率については超音波検査受診者数や精検受診率の違いが影響していると考えられた。平成18年度における一次有所見内訳について各臓器に対し調査を行なった結果,脂肪肝 (27.4%) や胆石症 (3.6%) が上位となり,腹部超音波検査はがんだけではなく生活習慣病に対する検査の役割も果たしていると考えられた。平成10年度~平成19年度までの臓器別発見がんの内訳は,肝臓40例,胆嚢24例,膵臓30例,腎臓79例,脾臓0例,その他8例で,がん発見率は0.03~0.05%の間で推移しており,がん検診の役割を果たしていると考えられた。
- 一般社団法人 日本農村医学会の論文
一般社団法人 日本農村医学会 | 論文
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