左胃静脈および左結腸静脈を介して離れた部位に2本の短絡血管が認められた先天性肝外門脈体循環短絡症の犬の1治験例
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概要
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排尿困難を主訴に来院した1歳、雄のミニチュア・シュナウザーにおいて、門脈体循環短絡症を疑い、門脈圧測定および門脈造影を実施した。門脈造影により、左胃静脈および左結腸静脈を介して後大静脈へ短絡する2本の血管が認められた。2本の短絡血管は約10椎体分、離れて位置した。最終的な門脈圧は14 mmHgで、手術により2本の短絡血管の完全結紮は可能であった。本例は、稀なタイプの先天性肝外門脈体循環短絡症である。
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