異形鉄筋周辺のコンクリートに形成する内部ひび割れモードの再現シミュレーション
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概要
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後藤らは, 異形鉄筋を中央に埋め込んだ鉄筋コンクリート供試体の引張試験により, はじめに鉄筋表面からコンクリート表面に向かって横ひび割れが生じた後, 鉄筋の節近傍から生じる内部ひび割れは最寄の横ひび割れに向かってコーン状に進展していくことを示した. 本研究では, 異形鉄筋を中央に埋め込んだコンクリート試験体の数値シミュレーションにより, 最寄の横ひび割れに向かってコーン状に進展する内部ひび割れ挙動を再現する. 数値シミュレーションには, コンクリートの破壊力学を考慮した損傷モデルによるひび割れ進展解析手法を採用する. 第2節では, 本研究で採用するコンクリートの破壊力学を考慮した損傷モデルと, これを応用したひび割れ進展解析の定式化を示す. 第3節では, 本研究で採用する損傷モデルと, それを応用したひび割れ進展解析手法の検証例題を示す. 具体的には, ひび割れ進展解析における破壊エネルギーとメッシュサイズに関する検証結果を示す. 第4節では, 後藤らの実験を参照し, 損傷モデルによるひび割れ進展解析を用いて, コンクリート中の異形鉄筋から, コーン状に進展する内部ひび割れ挙動を再現する. 節間隔の異なる2ケースを対象に, 後藤らが提案している実験方法を参照し, あらかじめモデルの側面に切欠きを入れたモデルで数値実験を行う.
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