京都市近辺地域における冬期の住宅居住者の居間での休息姿勢―住宅種別,年齢層別による違いに関する考察―:―住宅種別,年齢層別による違いに関する考察―
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概要
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冬期に京都市近辺地域の住宅を対象にして居住者の年齢や住宅種別による居間での姿勢の違いについて調査した.男性では,10歳未満では平座位が最多であったが,60歳代までは年齢が上がるにつれて臥位が多くなった.「RC集合」では,70歳以上を除いて,大部分が臥位と平座位で,「断熱戸建」では椅座位の割合が大きかった.女性では,全年齢層で平座位が最多であった.30歳未満では臥位の割合も大きかった.年齢が高くなるにつれて臥位の割合は小さくなり,椅座位が大きくなった.「RC集合」では,70歳以上を除いて,大部分が臥位や平座位であった.「断熱戸建」では椅座位の割合が大きく,「非断熱戸建」では臥位の割合が全体の平均より大きかった.居間の室温が低いためこたつやホットカーペット,床暖房を使用している住宅が多かった.これらの暖房器具からの熱取得量が増大する臥位や平座位が大きな割合を占めたことから,姿勢選択の体温調節行動的な側面が示された.
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