京都市近辺地域における夏期の住宅居住者の居間での休息姿勢―住宅種別,年齢層別による違いに関する考察―:―住宅種別,年齢層別による違いに関する考察―
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概要
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本研究の目的は,京都市近辺地域の住宅を対象にして夏期の室内における居住者の休息姿勢の住宅種別,年齢層別による違いを明らかにすることである.男性では,60歳代までは年齢が上がるにしたがって臥位が増加し,平座位と椅座位が減少した.また,RC集合と非断熱戸建で椅座位が最少で,太陽熱利用で平座位はほとんどみられなかった.女性では,全年齢層で平座位が最多であった.30歳以上では臥位と椅座位が増加し,平座位が減少した.RC集合は平座位が,断熱戸建は椅座位が多かった.非断熱戸建と太陽熱利用は臥位と平座位が多くの割合を占めた.年齢による姿勢の違いがあった.男女とも年齢が高いほど涼しさを求めて姿勢を決めており,姿勢選択の体温調節行動の面が示された.住宅種別の断熱・気密性能による姿勢選択の違いは見られなかった.住宅種別による姿勢の違いは,床面仕上げによる影響と考えられる.
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