週2回12週間にわたって水中運動を実施した高齢女性の健脚度関連体力,冬道セルフエフィカシー,精神的健康度とQOLの改善
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概要
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本研究は,週2回,12週間継続する「水中運動教室」に参加した運動群15名と,運動しない対照群16名の60歳以上女性を対象とした.1回60分間の水中運動は,水温34 °Cのプールで,熟練したインストラクターによって指導された.教室開始時と終了時に体格,健脚度関連体力,転倒と冬道歩行のセルフエフィカシー(SE)及び精神的健康度とquality of life(QOL)に関する測定を行った.その結果,運動群のbody mass index(BMI)と体脂肪率の低下及びバランス能力の改善は有意であったが,上体起こしと最大1歩幅には改善がみられなかった.運動群では,転倒及び冬道歩行のSE総合得点は有意に改善したが,転倒あるいは冬道歩行SE尺度単独では有意でなく,対照群においてはいずれも変化がなかった.ストレス尺度得点に両群とも有意な変化がなく,水中運動教室への参加が運動群の新たなストレス負担とは認められなかった.QOL調査では,運動群の身体症状とQOL平均値に有意な改善が見られた.
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