東北農村部における高齢者の身体活動および食事摂取の季節変動(健康づくり事業に参加する高齢者の場合)
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概要
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降雪地帯に居住する高齢者の身体活動量および食事摂取の季節変動について,東北農村部で実施された高齢者向け健康づくり事業への参加者38名(男性15名,女性23名:平均年齢70.1歳)を対象者に調査を行った.その結果,本対象者は体力的にすぐれ,比較的積極的で活動的な日常生活を送っているが,冬期になると体重増加を示した.また,夏期に比べ冬期には活動量が顕著に減少するのに対し,栄養摂取状況には季節差が認められなかった.生活時間においても冬期には屋外での活動時間が減少し,室内で過ごす時間が増加した.この結果から,対象者の冬期のBMIの上昇は活動量の減少に起因すると考えられる.降雪地帯の高齢者の健康づくりでは,特に活動量の減少する冬期に対応した運動プログラムの必要性が示唆された.
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