脳性麻痺児・者における「けりだし」強化が足関節と股関節に与える即時効果
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概要
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〔目的〕健常成人の歩行では,足関節と股関節が運動力学的に補完的な役割を果たしトレードオフの関係性を示す.本研究の目的は,CP児・者の歩行中のけりだし強化が,足関節と股関節に即時的な変化が生じるかを検討することである.〔対象〕10m以上の連続歩行が可能な右片麻痺CP児・者2名とした.〔方法〕3次元動作解析装置,床反力計および赤外線カメラを用いて通常歩行と強いけりだし歩行を計測し,けりだしにおける足関節と股関節の比(A2/H3比)を算出した.パラメータの比較はMann-Whitney検定を行った.〔結果〕強いけりだし歩行により股関節伸展モーメントの増加を認め,A2/H3比は有意な増加を示さなかった.〔結語〕CP児・者では,強いけりだし歩行遂行に足関節での活動ではなく,股関節で代償していた.
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