脳血管障害者における起立負荷時の循環応答と頸動脈血流
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
〔目的〕脳血管障害者における起立負荷時の循環応答と頚動脈血流を観察し,起立負荷の安全性を確認することを目的としている.〔対象〕被験者は脳血管障害者男性10名,健常成人男性9名とした.〔方法〕測定項目は,血圧,心拍数,総頸動脈血流速度・血管径・血流量とし,臥位及び,立位(60度,10分)時の値を測定した.〔結果〕脳卒中群の平均血圧は起立1分時に低下したが,即時の心拍上昇を認め,その後血圧は回復した.頸動脈血流は,安静時,脳卒中群の血管径の拡大及び,血流速度の減少を示したが,起立後の血流量は健常群と差が認められなかった.〔結語〕脳血管障害者における起立時の循環応答と頸動脈血流の理解のもと,脳血管障害者に対する積極的な起立負荷を安全に遂行できることが確認された.
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査