高齢患者の歩行パラメーターと下肢筋力およびADL能力との関連:―最速歩行と最大低速歩行時の比較―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
〔目的〕高齢入院患者を対象に,最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを測定し,条件別に下肢筋力およびADL能力との関係を明らかにすることを目的とした.〔対象〕A病院に入院中の高齢患者13名とした.〔方法〕光学式歩行分析装置にて最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを計測し,下肢筋力(Frail CS-10)およびADL能力(FIM-M)との関係の強さを歩行条件間で比較した.〔結果〕最速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離)はFIM-Mと,最大低速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離,立脚時間,遊脚時間)はFrail CS-10との間に有意な相関を示した.〔結語〕最速歩行はADL能力の指標として,最大低速歩行は下肢筋力を反映する指標として使用できる可能性がある.
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査