力覚提示装置を用いた上肢機能に対する練習効果
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概要
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〔目的〕脳血管障害者の麻痺側上肢運動感覚障害の定量的評価方法および効果的訓練方法の確立へ向けた最初の取り組みとして,健常高齢者を対象に,上肢運動に力覚提示装置(HD)を用いた練習を行わせ,その効果を検討した.〔対象〕健常高齢者7名とした.〔方法〕HDに組み込まれているPOINT課題とWAVE課題を用い,右上肢で5種類の力覚条件にて練習を行わせた.〔結果〕課題遂行時間,平均二乗誤差,課題遂行時間と平均二乗誤差との積について練習開始時と終了時を比較したところ,2つの課題間では運動の習熟成果に違いがある可能性が示された.また,両課題において,HD操作に伴う力覚の有無や力覚の種類によって練習終了時の成績の相違を認めるものがあった.〔結語〕HDを効果的に使用するには,練習目標定に合わせた課題の選択や,力覚条件の選択による練習順序の設定,練習効果判定の指標の選択といった工夫が必要であることが示唆された.
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