体位が反応時間に与える影響についての検討
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概要
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〔目的〕体位(背臥位,端座位,立位)が音による応答信号と口頭による声の応答運動を行う単純反応時間に与える影響について検討した.〔対象〕若年者34名,高齢者65名であった.〔方法〕反応時間の測定を背臥位,端座位,立位で行った.測定回数は,若年者は3回,高齢者は4回とした.その後年齢,性別に分け各体位での比較検討を行った.〔結果〕若年者,高齢者の男女別における体位間の比較では,高齢男性,若年男性,若年女性は反応時間に有意差を認めず,高齢女性は背臥位での場合に座位,立位での場合有意に延長した.男性,女性の各体位における若年者と高齢者の比較では,背臥位で若年者男性に比べ高齢男性では反応時間が有意に延長した.若年者,高齢者の各体位における性別間の比較では,3体位ともに若年女性が若年男性に比べ有意に反応時間が延長した.〔結語〕高齢者の女性では,背臥位が座位,立位に比べ延長し,覚醒の関与が推察された.今後は,活動性を含めた検討が必要と考えられた.
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