機械的腰痛患者に対する骨盤・胸郭固定による等尺性運動が疼痛およびQOLに与える影響 ‐ATM2を利用した運動療法‐:―ATM®2を利用した運動療法―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
〔目的〕骨盤および胸郭を圧迫固定できる腰痛治療器ATM?2を用いた等尺性運動が,腰痛患者の疼痛とQOL(quality of life)におよぼす影響について検証することを目的とした.〔対象〕機械的腰痛患者14名とした.〔方法〕ATM®2による運動療法は,3秒間の等尺性収縮を10回,週2回で4週間実施し,その後,4週間の経過観察期間を設けた.介入期間の前後および経過観察後に,疼痛の評価(visual analogue scale: VAS)およびQOLの評価(腰痛特異的QOL尺度Roland-Morris disability Questionnaire: RDQ)を行った.〔結果〕VASは,55.4±13.7 mmから介入終了時は6.6±7.8 mm,経過観察後は6.5±7.6 mmとなり有意に減少した.RDQは,7.4±4.9点から介入終了時は1.4±1.3点,経過観察後は2.2±4.1点となり有意に減少した.〔結語〕機械的腰痛患者に対するATM®2を用いた運動療法は,優れた短期効果を発揮する可能性がある.
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査