視覚認知の仕方が跨ぎ動作に及ぼす影響
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概要
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〔目的〕本研究の目的は,異なる視覚情報が跨ぎ動作に与える影響を明らかにすることである.〔対象〕対象者は,健常な学生41名とした.〔方法〕前方を注視しながらの歩行中と障害物を注視しながらの歩行中とで障害物を跨がせた.前足が障害物を跨ぐときの障害物前方上縁と足先の最短垂直距離(toe clearance),障害物後方上縁と踵の最短垂直距離(heel clearance),ならびに跨いだ後の垂直床反力を測定した.〔結果〕toe clearance,heel clearanceとも,前方を注視しながらの歩行中よりも障害物を注視しながらの歩行中の方が有意に小さかった.垂直床反力(Fz)は,2条件間に有意差が認められなかった.〔結語〕歩行路上の障害物に対しては,終始注視していた方がバランスを崩す危険性が少なくなり,エネルギー効率もよいことが示唆された.
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