筋力発揮曲線の傾きに注目した新しい筋力評価法の試み
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概要
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〔目的〕筋力発揮時の時間-張力曲線の傾きを分析し,筋力の評価のための筋力発揮特性の測定方法を検討した.〔対象〕対象は,健常な男女47名である.〔方法〕最大努力での膝伸展筋力を5秒間測定し,測定開始からの10 msec毎の張力から,最大筋力,最大筋力発揮時間,最大筋力/最大筋力発揮時間,100 msec毎の筋力増加量とその最大値を求めた.またそれら測定値間の相関係数を求め,最大筋力との関係を検討した.〔結果〕最大筋力発揮時間は個人差が大きかったが,100 msec毎の筋力増加量の最大値は,最大筋力や最大筋力/最大筋力発揮時間との相関が最も高かった.〔結語〕最大筋力発揮時間は被験者による差が大きく一定しないが,100 msec当たりの筋力増加量の最大値は,最大筋力や最大筋力/最大筋力発揮時間との相関が高く,筋出力特性を表す一つの指標となる可能性が示唆された.
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