背臥位および立位における骨盤側方傾斜測定の信頼性 ―被験者の姿勢の再現性や検者の測定誤差を含めた検討―:─被験者の姿勢の再現性や検者の測定誤差を含めた検討─
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概要
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〔目的〕臨床における実用的な骨盤側方傾斜角度測定の信頼性を検討するため,ランドマークに起因する誤差や被験者に起因する誤差も含めた上で,背臥位や立位における実用的な骨盤側方傾斜角度の検者内および検者間信頼性を検討した。〔対象〕同意の得られた健常成人男性10名。〔方法〕背臥位では東大式ゴニオメータを,立位では各立位姿勢(閉脚立位・肩幅開脚立位・肩幅二倍開脚立位)において,傾斜計をそれぞれ使用して骨盤側方傾斜角度を測定した。それぞれ検者2名が測定し,級内相関係数(以下;ICC)を用いて測定値の検者内信頼性と検者間信頼性を検討した。〔結果〕ICC(1,1),ICC(1,2)は閉脚立位でのそれぞれの値,0.652,0.790から肩幅二倍開脚立位でのそれぞれの値0.886,0.940の範囲内にあった。また,ICC(2,1),ICC(2,2)は肩幅開脚立位でのそれぞれの値0.784,0.879から背臥位でのそれぞれの値0.884,0.938の範囲内にあった。〔結語〕本法は良好な信頼性が得られたため,実用的な骨盤側方傾斜の角度測定法となり得る。
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