高齢者の長座体前屈距離と脊柱可動性ならびに 下肢伸展挙上可動域との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
〔目的〕高齢者に行う長座体前屈距離の測定意義を検討するために,高齢者の脊柱可動性と下肢伸展挙上可動域との相関を検討した。〔対象〕地域在住高齢者161名(男性42名,女性119名,平均年齢72.6±6.9歳)とした。〔方法〕長座体前屈距離と脊柱可動性および下肢伸展挙上可動域(straight leg raising:SLR)を測定し,相関関係を検討した。〔結果〕長座体前屈距離は,SLRと有意な相関を認められた(r=0.60)が,脊柱可動性(胸椎・腰椎)とは有意な相関は認められなかった。〔結語〕長座体前屈距離は,SLRで表すことができるハムストリングスや股関節の柔軟性を反映する検査法であることが確認されたが,脊柱の柔軟性までは反映し難いことが示唆された。
- 理学療法科学学会の論文
理学療法科学学会 | 論文
- 立位での一側下肢挙上動作における足底圧中心軌跡と下肢筋筋活動の立ち上がり潜時ついて : テーピングによる横足根関節可動域制限の有無における検討
- 静的姿勢保持に共通する足圧中心動揺パラメーターについて
- 静的姿勢保持における足圧中心動揺パラメーターの相互関係
- 制御工学的手法を用いた動的な立位姿勢バランスの評価指標に関する検討--身体前傾・復位動作特性と力学的パラメータの関連性について
- 本邦における Alberta Infant Motor Scale の Percentile ranks の調査