ハンドヘルドダイナモメーターを使用した体幹固定筋力を反映する股関節周囲筋力測定の信頼性
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概要
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〔目的〕股関節周囲筋力を徒手筋力計(Hand Held Dynamometer;以下HHD)を用いて測定する方法は被験者の身体をベルト固定する手法や,自身の四肢を用いて固定する手法などがあるが,固定手法や固定力によって筋出力は変化する。そこでこれら固定方法を用いることなく自身の体幹固定筋力を反映した機能的な股関節周囲筋力測定法の信頼性を検討した。〔対象〕同意を得た健常男性20脚とした。〔方法〕HHDの固定に検者が関与しないこと,自身の四肢を用いない状況にて測定姿勢を保持することという2点を厳守した場合の股関節屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋筋力を測定した。統計処理は検者内・検者間信頼性を級内相関係数にて算出した。〔結果〕級内相関係数(検者内/検者間)は,股関節屈曲0.76/0.88・伸展0.92/0.93・外転0.90/0.90・内転0.96/0.97・外旋0.81/0.76・内旋0.88/0.86となった。〔結語〕本法は高い信頼性が示され臨床的に有用な筋力測定手法となりうる。
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