立位動作に及ぼす上肢の影響について
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概要
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〔目的〕本研究の目的は,周回歩行や足踏みテストなどに上肢が影響しているか否かを検討することである。〔対象〕対象は,健常成人女性17名(平均年齢19.6±7.9歳)であった。〔方法〕周回運動の右・左回りそれぞれ1周する最速歩行時間の計測,また同様に1分間に歩いた距離を計測した。足踏みテストでは閉眼にて回転角度と方向を測定し,その際上肢の動きを自由にさせたものと体側に上肢を固定した条件で測定した。〔結果〕周回では左周回の方が有意に1周所要時間は短く,1分間の歩行距離が長かった。足踏みテストは上肢を固定した時と比較すると,手振り有りの足踏みテストにおいて,身体が回転する角度が有意に小さかった。〔結語〕このことから立位動作において上肢の運動が影響していることが推測され,下肢や体幹,上肢を含めた理学療法の必要性が示唆された。
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